日本デジタル歯科学術大会になんと2題発表しました!
5/28日(土)、29日(日)札幌の大通公園にほど近い「かでる27」で、第7回日本デジタル歯科学会学術大会が開催され、当社からも80人近くの社員の参加と、学会会員である経営企画室藤田取締役と、CAD/CAM担当の垂水課長代理/歯学博士から、学会発表を行いましたのでレポートいたします。
この日本デジタル歯科学会は、平成22年3月、東京にて「日本歯科CAD/CAM学会」として誕生し、以来、歯科CAD/CAM機器のみならず、新素材のジルコニアの開発や2年前にCAD/CAM冠が保険に導入されてから、一気に広がりを見せて、パノラマやCTなどの3D画像診断や、矯正、インプラントへの応用、そして、カルテやレセプトにいたるまでラボサイドのみならず、チェアサイドまでデジタル化が普及してきました。
また、今年の4/1より、一般社団法人日本デジタル歯科学会として新しく生まれ変わりました。
そんな記念すべき本学会に発表の機会を頂戴しましたことは大変光栄であると思っています。これもひとえに末瀬会長並びに疋田大会長、関係各位の皆さまのおかげだと感謝しております。本当にありがとうございました。
「拡大し続けるデジタルデンティストリーの世界」
一般口演Ⅰ歯科技工所におけるCAD/CAMシステムの経済効果
経営企画室担当取締役 藤田 岳志
当社は20年以上も前から、国の新エネルギー・産業技術総合開発機構の大型プロジェクト「次世代オーラルディバイスエンジニアリングを通じて産学民一体で開発に携わって来たことから、いろいろなメーカーのCAD/CAM機器を通じて品質と生産性、コスト面から研究を重ねて来ました。
平成26年4月にCAD/CAM冠が保険適用になってから、急に多くのメーカーから様々なCAD/CAM機器が発売されたが、それぞれの技工所の形態に応じた機器の選定には、多くの情報収集力と分析力が必要で、選ぶのに多くの労力が必要とされているように見受けられる。
また、実際に機器を導入しても、期待通りの受注数量が得られているかどうかの稼働率の課題も散見される。
当社は20年来と言う経験をもとに、CAD/CAM製品の市場分析を通じて、得られる経済効果の考察した。
考察の結果や分析は冒頭の日本デジタル歯科学会誌を読んでいただくこととして、CAD/CAM機器の導入を検討されている歯科技工士さんにも、いろいろご相談に乗らせていただきますので、 藤田もしくは営業担当の渡邊まで、お問い合わせくだいませ。特に加工機の購入検討など、高額になることで、ご判断に苦慮されることもありましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
シンポジウムⅠ CAD/CAM冠の現状とこれから
CAD/CAM冠の材料特性と設計時の留意点
CAD/CAM課 課長代理/歯学博士 垂水 良悦
平成26年4月にCAD/CAM冠が保険適用となり、自費オンリーだったCAD/CAM課も作業の内容が著しく変化してきました。
残念なことに一部で脱離や破折などのトラブルがあったことで、アンケートを通じて考察した結果、材料自体に問題があるのではなく、FMCと同様の形成方法や、CAD/CAM冠の適応症例ではないケースの見極めや、CAD/CAMを扱うオペレーションとしてのノウハウ(物性や機器の取り扱い)不足が、当初はかなり影響していたと思われる。
当社はCAD/CAM機器のデジタルデータの取り扱いについては、ノウハウを蓄積してきているが、アンケートを通じて得られた要望に強度や色調に関する要望もあったので、今回の発表はでは
①ラボサイドでの適合に係る設計時の留意点
②ブロックの厚みと透過性に関する検証 → Drサイドに 色調と強度に関わる支台形成の要望 … をスライドを通じて発表した。
シンポジウムの状況・風景
詳しくは 日本デジタル歯科学会誌を ご覧くださいませ。
追記です。
日本デジタル歯科学会の監修で5月にクインテッセンス出
「Digital Dentistry YEAR BOOK 2016」クインテッセンス出
「保険へのAadva CAD/